入居者に保険を勧めよう
入居者の生活を守るために
いくら管理をしっかりしていたとしても、火災や事故などを完全に防ぐことは困難です。入居者のために、契約時に保険に加入してもらうようにしましょう。
通常、仲介を依頼している不動産業者が提携する保険に加入してもらうことになりますが、その補償内容については理解しておかなくてはいけません。保険プランの例として次のようなものがあります。
□借家人賠償責任補償
火災やガス爆発などを起こして、借りている部屋に損害を与え、家主に対して法律上の
損害賠償を負った際に支払われる
□修理費用補償
偶然の事故で借りている住居戸室に損害が生じて、賃貸契約に基づいて借主が修理しなければいけないときに損害費用が支払われる
□家財補償
火災や倒壊、落雷、現金・預貯金証書の盗難、水害などの事故により、借主の家財に損害が出た場合に支払われる
□個人賠償責任補償
日常生活中に、誤って他人に怪我をさせてしまったり、他人のものを壊してしまったりして法律上の損害賠償責任を負ったときに支払われる
保険加入を拒む人は
どんなに保険加入を勧めても、それを拒む人はいるものです。そのような人への対策として次のようなことを行なってみましょう。
○入居者自身の責任で事故があった場合、入居者が家主へ損害賠償をしなければいけないことを伝える
○リスクを保険でカバーできるのは合理的な選択であることを理解してもらう
○入居者を守る意味でも、重要な保険であることを十分に理解してもらう
○貸し店舗に飲食店等が入居した場合は必ず義務付けるようにする
保険は家主の損害を補償するためのものでもあるので、入居者に加入を拒絶されることがないようにしたいものです。