民間融資
民間融資の特徴
賃貸住宅の建設に対して、銀行や信用金庫、農協、生保などが取り扱う民間融資もあります。この分野への民間融資の進出は活発化しており、年間に建設される賃貸住宅の建設資金の融資残高比率は毎年増加しています。
民間融資の特徴を挙げると、
□ 融資期間は30年以内が主流
□ 公的融資には無い低利の変動金利と公的融資より期間が短く割高な固定金利がある
□ 公的融資より手続きは容易で、審査も短期間ですむ
□ 敷地や建物に関する制約が無く、設計も自由
□ 入居者の募集や選定が自由にできる
□ 特定のハウスメーカーと提携して金利を値引きしている
などがあります。
また、民間融資には「提携型融資」と「非提携型融資」というものがあります。それぞれの特徴は、
○提携型融資
・金利は「固定金利型」「変動金利型」「固定金利選択型」
・物件引渡しと抵当権設定が融資と同時に行なわれる
○非提携型融資
・金利や返済方法は金融機関によって違う
・融資を受けることで預金金利が優遇されることもある
・給与振込みや公共料金の引き落とし口座として利用している場合、通常よりも有利な条件で融資を受けられることがある
などが挙げられます。
連帯保証人と担保
民間融資では返済能力や担保能力、年間の収支計画の見込みによって融資額が決定します。賃貸住宅ローンの場合、連帯保証人や担保提供がないと融資を受けるのは困難で、金利を上乗せして信用補填するのは現状では、そう簡単にはいかないようです。