収支計画を立てる
安定した経営のために
事業戦略とともに収支計画は、安定経営を進める上で重要なものです。アパート・マンション経営での収益向上は、家賃収入を増やすことや経費を節約することではありません。
一室投資のオーナーは経費を締め過ぎる傾向があるようです。たとえ経費を節約できても、管理がいい加減になれば入居者がいなくなってしまいます。また、逆に経費のかけすぎも経営困難の要因となってしまいます。
大切なことは収支計画を立て、投下する資本に対してどれだけの収益をあげることができるのか予測をたてることです。
収支計画を立てるときには、始めに初期投資額(最初に必要な費用の総額)を確認します。所有する土地に賃貸住宅を建てる場合、初期投資額のほとんどを占めるのが建築費用です。
業者の収支計画書
建築業者がつくる収支計画書には注意が必要です。なぜなら、お金の動きを理解しづらい場合があるので、ちゃんと把握しておかないと、先々、お金が支払えないという状況になってしまう恐れがあるからです。
そうならないためにも、担当者に得心のいくまで説明をしてもらい、疑問に思ったことや分からないことはどんどん尋ねてみることが大事なことです。
また、収支計画書では支出と費用の違いに注意しましょう。支出には、借入金の元金返済を含みますが、減価償却費は含まれません。一方、費用には減価償却費を含みますが、借入金返済は含まれません。