投資利回りについて
リスクに比例する
不動産の証券化が普及し、これからの不動産事業は、しっかりとした事業の評価が求められるようになってきています。こういった不動産事業評価の一環として、投資利回りが重要視されています。
投資利回りとは、不動産の投資金額に対して、年間にどれぐらいの収入を得ることができるかを判断する指標となるものです。
投資利回りは、原則としてリスクに比例します。不動産のリスクには大きく分けると、
・元本に関するリスク ・収入、支出に関するリスク
がありますが、不動産は元本の保証がないために、一定期間経過した後に、売却してはじめて本当の投資利回りを計ることが可能になるのです。
売却価格によっては、想定内の利回りを得られないことや利回りがマイナスになることもあります。
新聞広告の効果
ワンルームマンションの新聞広告には、いろいろと魅力的な言葉が並んでいますが、実際にどれほどの効果が期待できるかは分かりません。
通常、新聞広告では見かけの数字を大きくするために、表面利回りが使われています。投資額に消費税や取得のための諸経費を含んでいなかったり、賃料収入に共益費を含んでいたりする場合もあり、こういったことで利回りを高くみせることができます。
ワンルームマンションへの投資を考えるときには、広告の利回りがどのようになっているかを確認した後、比較する物件と条件を同一にして、計算しなおすことが大切です。