適正家賃の変動
時期に合わせる
アパート・マンションの建てるのが容易な時期は、借入れ金利と建築費の動向などで判断可能です。ただ、賃貸住宅経営を事業として捉えるなら、成約率に着眼点を置きます。
それは、成約率が高まる時期に合わせて入居者の募集を始めることによって、空室が出る確率を抑えることができるからです。うまくいけば、通常よりも賃料を高めに設定することもできます。
地域によって、成約率には多少の違いがありますが、ピークは進学や転勤の集中する2月から3月頃となります。また、ファミリータイプの物件では9月から10月にかけて、再びピークがあります。
これらの時期に合わせて建物を完成させることが、大切なのは言うまでもありません。そして、事業計画もこれを踏まえて、立てなければいけません。
時期で変わる適正家賃
周辺の賃貸住宅の賃料などを参考にして、適正家賃を算出する際には気をつけなければいけません。まず、比較対象となる物件は築年数を経過しているものなので、設備などの詳細はあいまいなところがあります。
加えて、適正家賃というものは季節によっても変動していくのです。通常の時期と、ピーク時とでは需要と供給のバランスに違いがあるため、5~10%前後の差があります。
ピーク時は、賃料を高めに設定しても入居者は来ますが、需要のない時期は控えなければいけません。家賃を高めに決めるか、低めにするかは考慮しなければならないところです。